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2012/09/16

【家具の組み立て(クラクラシマシタ)】便利屋さんのお仕事内容や収入、教えます!

家具の組み立て(クラクラシマシタ)

僕は本業の合間に「便利屋さん」の仕事を手伝っている。
と、言っても非力で何の技も持たないので「ホームページの管理」と「時々、電話の取次ぎ」そして「雑用」ぐらいだ。

おっと、電話が鳴った。

「ソファーベッドを組み立てて欲しいんです。うっふん」
その声はセクシーだった。
少しハスキーで、艶があって、電話口の向こうから甘い匂いが漂ってくる様だった。


「工具も全部付いてるので、手ぶらで来ていただいて結構よ」
一瞬「手ブラ」と聞こえた。
電話の主がスッポンポンで、手をブラジャー代わりにしている姿が浮かんだ。

電話を切って眼を閉じた。

sirokuromo-.gif

「さあ、奥さん、ソファーベッドの完成です」
「ありがとう、便利屋さん。あなたのおかげで助かったわ」
「さあさあ、座り心地を確かめて下さい」
「あら、ここち良いクッションだこと」
「横になって寝心地も確かめて下さい」
「ああん、いい気持ち」
「僕もいい気持ちになりたいです」
「私もそう思っていた、と・こ・ろ」
「がばっ」

いかん、この仕事は僕一人で行く!
抜け駆けだと言われようが、卑怯者と罵られようが、手ブラが待っている!

しかし、本当に組み立てられるのか……。
目玉焼きも満足に作れない僕が、ソファーベッドなど組み立てられるのか?
まず、無理だろう。
声がセクシーでも外見は大したこたあないだろう。
手ブラと言っても、垂れてるんだろう。
第一、夜の8時に来いって、そんなの怪し過ぎるではないか。
ああ、そうだ、こんな女はヤクザの女に決まっている。一人で行くのは危険過ぎる。
それとも、オカマか?オカマの声はハスキーが多い。
(諦めるのに、かなり時間がかかった)

えーい、くそーーー!

「あーあ、ソファーベッド組み立てて欲しいって」
いつもの様に便利屋の大将に連絡した。
「そうか、長塚はんは、その時間、空いとるか」
「別に用はないですけど」
「いやな、ソファーベッドの組み立て方ぐらい、覚えといた方がええかなと思てな」
「そうですね」
どんな手ブラ女性か見てみたい事もあって、僕も行く事にした。

そして当日、夜の8時。
マンションのチャイムを鳴らし、出てきた女性は……。
その声はセクシーだった。
少しハスキーで、艶があって、電話口の向こうから甘い匂いが漂ってくる様だった。

いいや!
それ以上だった!
クラクラしてしまった。

「ごめんなさい、今帰って来たばかりなの。着替えるから待ってて下さい」
ああ、壁の向うでは、今、まさに手ブラ状態……。

「あらー、本当に器用ですねえ、ご主人」
「あったりまえやー。こんな用事、へのカッパや」
テキパキとソファーベッドを組み立てる大将。
その横で大将の仕事振りを眺める、ラフな部屋着に着替えた艶かしい女性。
そして、
その隅でゴミを集める僕。


sirokurowarau.gif
「すみません。ソファーベッドを組み立てる工具を下さい」
次の日、僕はホームセンターへ走った。
必ずや訪れる、次のチャンスを逃がさないために!



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